アメリカ留学するにはビザが必要って聞くけど,そもそもビザって何?
ビザってどうやって取るの?費用は?
どのくらいの時間がかかるの?
「ビザ」ってよく聞く単語かもしれませんが,実際に見たことがある人はまだまだ少ないんじゃないでしょうか?
アメリカに研究留学するのであれば,J1ビザといわれるビザが必要です.
もし仮にビザがないと,アメリカに長期滞在することはできません.
というか,そもそも留学ができません.
ビザはエージェント等に依頼することもできますが,かなりの費用がかかります.
私のような貧乏研究者にはその費用は捻出するのが難しいですし,自分自身で申請ができないようだと,アメリカ留学は中々ハードルが高いと思います.
この記事を読むと,ビザを取得するまでの流れと費用・期間がどのくらいかかるのかわかるので参考にして下さい.
ビザは取得するまで色々と大変ですが,これを乗り越えてさらなる飛躍をしましょう❗
「ビザ」とは?
ビザとは,その国に入国することをその国の政府が許可する入国許可証のことです.
なので,書類や面接などの事前審査が必要になるため,時間もかかります.
人によっては承認が降りず,ビザが発行できないという人も...
日本を出国し,アメリカに90日以上滞在する場合は,ビザが必要になります(90日未満であれば,ESTAでOK).
アメリカで留学をするならば,パスポートとビザが必要になります.
- ビザはパスポートに貼り付けられて送られてきます.
研究留学の場合,本人はJ1ビザ,その家族はJ2ビザを取得する必要があります.
ビザ取得するまでの必要なステップと期間の目安
私の実際にビザを取得するまでに行ったステップと,その期間を表にまとめました.
その時に,色々なサイトを参考にしましたが,あまり期間は載っていなかったので,不安にもなりました...
行うこと | 色々な留学サイトに記載されている期間(まとめ) | 私が実際にかかった期間 |
---|---|---|
①受け入れ探し・内定 | 数ヶ月〜数年 | 留学の話を貰って直ぐ (それまでに数年) |
②DS-2019取得の手続き (書類作成など) | 1〜2ヶ月 | 半年以上 |
③DS-2019取得 | 1ヶ月程度 | 1ヶ月程度 |
④DS-160作成 | 2時間程度 | 2−3時間 |
⑤米国大使館で面接予約 | 予約状況による | 1ヶ月 |
⑥米国大使館で面接 ビザ発行 | 2週間〜1ヶ月 | 1ヶ月 |
⑦ビザ取得❗ |
↑の表を見て分かる通り,それなりの期間を必要とします.
かなりスムーズにいって,半年程度.
この御時世だと1年程度かかる可能性も高いです.
①受け入れ探し・内定
私の場合,今回の留学前にも色々とアプローチしていましたが,結局行けなくなり諦めていました.
が,思いがけない話が舞い込んできたので,即日連絡を取って,OK頂きました.
通常は,色々な研究室を自分で調べて,CV(履歴書)とCover Letterを送って,アプローチするのが一般的だと思います.
やはり受け入れ先が決まるには,結構な時間がかかると思いますので,その間に助成金などを探して応募するのが良いです.
私の場合,突然に決まったため,逆に助成金に応募できなかったです...(TдT)
②DS-2019取得の手続き(書類作成など)
留学には,アメリカにきても良いことを証明するDS-2019という書類が必要になります.
J-1ビザは『交流訪問者(Exchange Visitor)ビザ』と呼ばれています.J-1ビザを取得するためには,米国国務省教育文化局が承認した研修プログラムを行う団体(Cultural Vistasなど)の審査・承認を受け、適格証明書(DS-2019)の発行を受けなければなりません.
一般社団法人 日本国際実務研修協会
このDS-2019を取得するためには,受け入れ先の事務で作成してもらうしかありません.
留学内定はすぐに決まったのですが,受け入れ先の事務からの連絡が来ない...
周りの留学を経験した先生に聞くと,
アメリカってそんなもんよ.
手続き時間かかるんよ.
と言われて,のんびり待って
・・・結局,返事が来たのは5ヶ月後...
ちなみに,DS-2019を作成してもらうのに
必要な書類
- CV(Curriculum Vitae)
- パスポートのコピー
- 英語の最終学歴証明(学位のコピーなど)
場合によって要る書類は
- 銀行残高証明書
- 収入証明書
- 英語能力証明書(私は不要でした)
必要な情報は
- 名前
- 性別
- 誕生日
- 結婚の有無
- 本籍
- 現住所
- 電話番号
- 職場の役職
- 職場の住所
- パスポートの有効期限
- 家族も一緒に行く場合はその情報も
- アメリカでの医療保険
受け入れ先で違うかもしれないので,よく確認して下さい.
③DS-2019取得
②にある書類・情報を受け入れ先にPDFで添付して送信すると,1ヶ月くらいでFedExで書類が送られてきます(←).
DS-2019はA4より一回り小さい1枚の紙です.
渡米後にわかりましたが,アメリカでの一般的な紙の大きさはレターです.
簡単に書きましたが,受け入れ先の事務とはやり取りを20回以上しています.
アメリカの事務は基本的に仕事をしない人が多いので,コマメに連絡を取らないと忘れ去られてしまいますので,積極的に連絡を取ったほうが良いです.
DS-2019は単なる1枚の紙ですが,これには
- 本籍地
- SEIVIS ID(後に記述)
- ビザの種類
- プログラムナンバー
- ビザの期間
- 年収
などのかなり重要な情報が記載されていますし,留学が終わるまでずっと必要になる書類です.
大切に保管して下さい.
④DS-160作成
DS-2019を取得したら,今度はDS-160の作成です.
このDS-160は日本のアメリカ大使館にビザ申請するのに必要です.
米国ビザ申請のYouTubeがあるので,参考にしながら記入して下さい.
この記入は意外に大変です.
両親の生年月日や,小学校卒業以降の全ての学歴などを記載する必要があります.
私は間違えて最終学歴のみ記載して確定してしました.
一度確定すると,修正できません❗
幸い,ビザの発行は特に問題なくできました.
⑤米国大使館で面接予約
DS-160作成したら,大使館の面接予約です.
今現在の状況はわかりませんが,早めに予約を取っておくことをオススメします!
面接するのに,結構な費用が掛かります(ドルでの支払い).
- ビザ面接申し込み:20,000円くらい(ビザを自宅に郵送する費用も併せて)
- SEVIS費用:25,000くらい
- 交通費
SEVISの支払いははココから(ウイルスセキュリティを一旦オフにする必要あり).
サイトに載っていますが,SEVIS費用は面接3日前までに支払う必要があります.
ここまで終われば,ビザはもう少しすれば手元に届きます.
まとめ
簡単におさらいです.
- ビザを取得するまでにかかる期間はスムーズにいって半年,長ければ1年
- DS-2019は事務とのコマメな連絡が必要(これが一番ビザを取得する期間に影響)
- DS-2019の次はDS-160
- それが終われば,大使館で面接
- ビザ付きパスポートGET!
ビザの申請〜取得までには思っていた以上の大変さを味わいます.
この時に,すでにアメリカの文化を体験していたんだなー
と.
時間が読めない,時間に縛られない.
これがアメリカの良いところでもあり,悪いところでもあると日々感じてます.
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